気滞タイプ

気は、のびのびと滞りなく、体中をめぐっているのが正常な状態です。ところが、ストレスや心配事などが続くと、気の巡りをコントロ-るする機能が乱れ、様々な症状が現れるようになるます。この状態を「気滞（きたい）」といいます。　

気が滞った状態を放っておくと、ストレスに弱くなり、ますます気が滞りやすくなり、気と一緒に体内をめくっている血の巡りまで悪くなることがあります。

自律神経のコントロールがうまくいかず、精神的に不安定になります。

女性の場合、月経の周期によっても気のめぐり方が異なり、”気”がもっとも滞りやすくなるのは、月経前と排卵前です。この時期に症状が出やすい人は、気滞がある証拠と考えてよいでしょう。

●イライラ

●怒りっぽい

●憂うつ

●情緒不安定

●ＰＭＳ（月経前症候群）

また、「張り」の症状の現れやすくなります。

●乳房が痛いほど張る

●お腹にガスがたまって張る

●わき腹が張る

ガスやゲップが出ると、少し楽になり、張りや痛みがある部位もあちこち変わるという特徴もあります。

●ストレスを感あじたとき、つい目の前にあるお菓子に手が伸びてしまう。という人は案外多いいはず。

我慢をするとまたストレスになるので、食事もあまりストイックにならず、食べたいものを食べるのが正解です。

ただ、甘いもの依存症になってしまうこともあるので、ケーキやスナック菓子はできるだけ避け、代わりに寒天を使ったゼリーや和菓子、昆布菓子を用意しておきましょう。

●食事も、昆布の煮物、野菜の浅づけなど、箸休めを多めに食卓に並べると、ごはんやお肉類の食べ過ぎ防止に役立ちます。

箸休めも、薄味にするのがコツです。

●香りの圧野菜や甘酸っぱい果物を

ミツバ、春菊、パクチー、セロリ、しそ、バジルなどの香りの良い野菜には、ストレスのために滞ている「気」の巡りをよくして気持ちをリラックスさせる効果があります。

ジャスミンティーや菊花茶、ミントティー、ローズティーなどの香りのよいお茶もおすすめです。

●酸っぱいものも、気のめぐりをよくする作用があるので、ミカンやグレープフルーツなど、おやつ代わりに食べるのも良いでしょう。

ジャスミン茶、ミント茶、バラ茶、ラベンダー茶、カモミール茶、菊花茶、清茶、ラフマ茶など

●ルールに縛られず、気楽に過ごす

「～しなくては」というルールはできるだけ作らす、気のままのんびり過ごすのが一番

週末にまとめてリラックスタイムをとるよりも、毎日のスケジュールに「自分の時間」を加えた方が効果的です。

身体を動かしたり、歌を歌ったり、おしゃべりをするなど、発散をしながらストレスを解消できる方法も見つけておくと良いでしょう。

●アロマや呼吸法でリラックス

　ストレス解消にも、血の巡りをよくするためにも、効果的なのが、ヨガや太極拳で、深い呼吸を取り入れたエクササイズ。まずは、ゆっくりと息を吐きだす練習から始めましょう。

特に、イライラして落ち着かないとき、不安や悩みを抱えている時などには、息を吸うより「吐く」を心がける。

リラックス効果のあるアロマオイルを部屋に香らせるのも良いでしょう。

大きな声で歌うのも、呼吸法と同じような効果があります。

膻中（だんちゅう）

乳首と乳首の真ん中よりやや上、胸骨のほぼ中央の押すと痛みを感じる所。

情緒を安定させる作用があるほか、食欲をコントロールするのに欠かせないツボです。

指先でとんとんとたたいたり、こすったりするようにしてマッサージします。

太衝（たいしょう）

足の親指と人さし指の接合部から指３本分ほど上にあるくぼみ。

「気」のめぐりを整える作用があり、イライラを落ち着かせる即効ツボ。

指先で強めに指圧します。

労宮（ろうきゅう）

手を握ったときに中指が当たるところにあるツボ。

内関（ないかん）

手首の関節の中央から親指２本分ひじ寄りにあるツボ。

落ち込んだときやイヤなことがあったときには、ここをじっくりともみほぐしてみて。